8月21日(水)
パレルモ発9:00~途中モンレアーレ観光~アグリジェント着13:00。
スムーズな移動ができたのには、ある旅行社との出会いがありました。
個人旅行では、シチリア島の交通が不便なのがネックでした。いろいろ調べていると、
「シチリアクラブ」という日本人が経営する旅行社が見つかりました。
旅行社に頼んでハイヤーで移動したのでとても楽でした。
ホテルの相談にものっていただきました。親切な旅行社さんです。

アグリジェントまでの途中、モンレアーレの観光を入れました。
大聖堂です。乾いたシチリアの大地によく映えていました。
12世紀、修道院、王宮などを含めた建築群として建てられました。
2015年、世界遺産に登録。

回廊付き中庭。アーチが美しい。

全能のキリストが描かれるモザイクはパレルモのより迫力満点。

アグリジェントに着きました。ホテルの窓(左上)から古代ギリシャの神殿が
微かに見えます。

ホテルの周辺にはレストランがたった2軒くらいしかありませんでした。
その1つがこちら。なんとミシュランの☆付でびっくり。

さすがミシュラン。こんな田舎でもイタリアンの美味しさは抜群。
すっかり気分が良くなり、ディナーも予約することにしました。

ホテルで仮眠した後、
照りつける太陽の中、ひたすら神殿までの長ーい下り坂を歩きます。
サボテン、オリーブの木が左右に広がります。
1.5キロ位でしょうか。周りは何もない道路です。暑かったあ。

突然「ジェノーネ・ラチニア神殿」が現れました。
紀元前406年、カルタゴの進行にあって炎上し、中世の地震で全壊した。
25本の柱と横材の一部が残っている。
彼方には地中海も見える。
この風景は一生忘れないだろう。

少し歩くと、ドーリア式神殿「コンコルディア神殿」の美しい姿が見えた。
コンコルディアとは「和解」「平和」「調和」を象徴するローマの女神のこと。
紀元前450~460年頃、ディオスクロイ神に奉献されたものと推測。
今から2500年前って・・・想像できないなあ。

「エルコレ神殿」
最も古い紀元前520年の建造。
現在の姿は1924年、英国人考古学者ハードキャッスルの復元作業によって得られた。

当時もこんな方法で運んだのだろうか・・・。
気がつけば夕方になっていた。広大な神殿群の敷地から出るには・・・。
まず、出口が分からず焦ってしまった。誰に聞いてもわからない。
言葉が通じないってこんなにも不便なん。
スマホの通訳機能も電池切れではどうしょうもない。
やっとのことで出れたが、タクシー乗り場には、タクシーは全くいない。
ホテルの人はタクシーは沢山あるから大丈夫って言ったのに・・・。
お店の人が電話で呼び出してくれたが・・・30分待っても来ない。
少しづつ日が暮れていく。
どうしよう。このままではホテルに帰れない。
ついに、友人が「歩いて帰ろう。」と言い出した。
「えええつ・・。歩くの?」
仕方なく歩いたが、道が合っているかはわからなかった。
そのうち、突然、真っ暗になってきた。
周りは街頭もない広い道路。「ここで何か事故にでもあったら・・・・。」
二人とも黙々と夜道を歩きながら同じ不安を感じていた。
道が二股になってきた。どっちの道?
一軒のお店があった。誰もいない。すがる思いで、何度もベルを鳴らす。
やっと人が出てきてくれた。ホテルの名前を言ったら、「もうすぐですよ。」
と言う。ほっとした。でもまだ見つかるまでは安心できない。
しばらく歩くと、なんとお昼に食べた星付きレストランの明りが見えてきた。
「ああ。助かったあ。」
早くホテルに帰りたかったが、友人が「ディナーを予約しているから食べよう。」
「食べたら元気が出るよ。」と言う。
予約時間8時は、とうに過ぎて9時前になっていました。
でも、食事したら元気でるかもと思ってレストランに行ってみました。
そこで頂いた一品目がこちら↓

甘エビです。こんな美味しいものは初めてでした。
このあと、まだまだ食べたのでした。
こんな怖い&美味しい出来事があったからでしょうか。
アグリジェントは忘れられない世界遺産の町となりました。
明日は、シチリアで一番のリゾート地 タオルミーナです。
つづく。